ハートブレイカー

ドラゴンボール超 ブロリーのハートブレイカーのレビュー・感想・評価

3.6
これまでに
●ドラゴンボールZ 燃えつきろ!!熱戦・烈戦・超激戦
●ドラゴンボールZ 危険なふたり!超戦士はねむれない
●ドラゴンボールZ 超戦士撃破!!勝つのはオレだ
この3作にメインの悪役として登場したブロリーだったが、2作目で完全に死亡し、3作目の『超戦士撃破!!勝つのはオレだ』では血液から作られたクローンのバイオブロリーと戦う話で、これまた完全に消滅して終わるので、まさかブロリーの映画が再び作られるとは思っていなかった。

ドラゴンボールで最も好きなキャラクターがブロリーだが、ドラゴンボール超が個人的には蛇足そのもので、さらにゴッドやブルーなんかが全然好きじゃあないので、あまり期待していなかった。

しかし、ちゃんと面白い映画になっていて驚いたッ!!
過去のブロリー映画はパラレルワールド的な扱いで完全になかったことになっていて、初めて登場するキャラクターという事にして描きなおしている。
キャラクター設定なんかも色々と変わってしまっていて、「前の設定の方が良かったなぁ・・・(※)」とやや残念に思ってしまう部分もあったが、概ね良かったので満足!

途中、ブロリーの一人称視点で悟空を殴り飛ばして追跡して殴って・・・という、ドラゴンボールシリーズではかなり珍しい演出があったが、これはザックス・ナイダーの『マン・オブ・スティール』(2013)の終盤、スーパーマンvsゾッド将軍のいかにもドラゴンボール的な戦いにあったシーンのオマージュであろう。
(当該シーンは正確には一人称視点ではなく、スーパーマンの目線のすぐ近くにカメラがあるような演出)

また、悟空がただの戦闘狂のパワーバカではなく、ブロリーの攻撃をいなして投げ技を繰り出したり、スゴ腕の『武術家』としてキッチリ描かれているのも良かった。


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※過去作ブロリーの好きだった点
通常時は筋肉はついているが細身の肉体で、超サイヤ人になると髪の毛が緑色でやや逆立つ。
更に上の『伝説の超サイヤ人』という形態があり、髪の毛がやや黄緑がかった金髪で、体がとてつもなくゴリマッチョになる。
修行で超サイヤ人化を会得した悟空やベジータとは違い、1000年に一度生まれるという伝説の超サイヤ人のブロリーの普通ではない形態変化が子供の頃大好きだった。