喜連川風連

クレヨンしんちゃん ヘンダーランドの大冒険の喜連川風連のレビュー・感想・評価

4.5
自分の血肉になってるクレしん映画を振り返る。湯浅正明作画のラストシーン、大好き。

ギャグ映画の面を被ったホラー映画。アングルや色指定が不可解で言葉に表せない不安感の煽り方がうまい。

例えば初めてヘンダーランドに行くしんのすけを映すシーン、下からの煽りで撮る必要がないにも関わらず、煽りで静止5秒。

この間が不可解で気持ち悪くて最高にホラー。ウルトラセブンの実相寺昭雄回のような上手さ。

ホラー演出が緻密に積み上げられ、その緊張がギャグで拡散される。

特徴的な敵キャラやパースの歪み、今でもこうした映像が好きだが、小さい頃から刷り込まれてたと発見。

ババ抜きのシーン、追いかけっこのシーンはアニメ映画史に残る屈指の名シーン。
喜連川風連

喜連川風連