このレビューはネタバレを含みます
面白いとか面白くないとかの次元とは違う、とある集落の祝祭をドキュメンタリー的に見せられているような感覚。
演出や画作りの意図を読み解く知見や感受性はないが、上下反転させるカメラワークで異次元とも言えるような価値観の違う世界への突入を表現していたのがゾクゾクした。
そこかしこでうねる植物の表現もきっと薬草で酩酊しているような様子なんだろうな。
あくまで儀式の一部なので、人体損壊などショッキングなシーンもしっかりと描写。
逆に性交シーンのモザイクに不自然ささえ感じてしまった。
最後ダニーは彼氏を生け贄にすることを選ぶが、冒頭からの家族を失った喪失はあの集落の家族となることで、苦しみや魂が解放されたのだろうか。