このレビューはネタバレを含みます
映画「ミッドサマー」のジャケットですが、内容違うって思った人絶対いると思いますが、見終わった後よく見ると急にホラーに感じます。
よく出来たジャケットです。
原題はスウェーデン語で夏至祭(ミィドソンマル)を意味します。
夏至祭はその町で一年で最も大きなお祭りで、最も喜ばしい日なわけですが現代社会ではあり得ない出来事が一般大学生を翻弄します。
宗教や文化の違いとホラーが絡み合い、時に美しく時に狂気的に描かれるさまは間違いなく無信仰の人を鈍器で殴るような作品です。(実際に映画の中でもたくさんの人が鈍器で殴られます)
人の信じる力の強さは良くも悪くも凄いと改めて感じました。
グロテスクだけど、不快な感じではないです。
■Jeanの解釈
結局女王になったダニー以外はみんな殺されてしまうので、文化に馴染めない者は排除されたとも言えるような気がします。
女王になっていなかったらダニーは殺されていたのか?(殺されていたでしょう。)
クリスチャンは生き延びる為に性交を選んだのか?(自分には宗教的にほぼ強制のようにも見えました。)
ラストのダニーの表情は個人的には村の人の価値観(クリスチャンの死を喜ぶ)ように見えました。
実際に起こり得ることだからこそある意味ホラーで、ある意味普通のことを撮っているとも言えるのでなんとも不思議な人間味がある映画でした。
■解説を読んだ追記
クリスチャンの性交は催眠とのことです。
映画を見ながら自然とわらけてきたのは、自分の文化が優位に立っているという防衛意識と新しい文化に対する興味と解釈しました。