このレビューはネタバレを含みます
二煎目で薄くなったスピンオフ。
前作の悪夢から半年後、ショックで声が出せなくなった千夏は髪を金髪に染め「ホリー」と名乗り、ハリウッドでウェイトレスをしていた。その店に突如として現れるものは何か？
はい、ゾンビです。前作の焼き直しですね。舞台を廃墟からレストランに変えただけで、同じ構成の伏線回収。ワンカットの前半に違和感があれば、裏で何かやらかしたな、とニヤリ。そしてクルーたちのドタバタ劇が始まるのだが、前作と比べると全体的に雑だった。
棺桶があれば誰か入るし、睡眠薬があれば誰か飲む。前ふりが分かりやすいので伏線を回収する前に読めてしまった。トラブルの中にあるチープな恋物語は、前作の家族愛を越えられず、ユーモアも劣った。そんな中で炸裂した大技「ポンアンドポン」はお気に入り。
カメラの外側で起こっていたドタバタ劇は今作も楽しめたのだが、残念だった事がひとつ。「HOLLYWOOD」の人文字に驚き、それが映った場面を見返してみると人文字じゃなかった事が残念。伏線と回収の文字を同じにして、本物のように見せなきゃ。やらかしたな。
