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幸福路のチーのAのレビュー・感想・評価

幸福路のチー(2017年製作の映画)
3.8
様々な映画祭にて賞を受賞した長編アニメーション作品。

自分にとって「何が」大切で、「何が」幸せか、未来に「何を」描き、「何を」信じるか。
そんな狭間で揺れ動き、悩み、葛藤し、成長していく人々の濃厚な人生ドラマを見せつけられたような圧巻のアニメーション作品だった。

台湾ならではの歴史的背景も様々な箇所でしっかりと描かれており、チーの人生と共に時代が流れていく演出は胸にくるものがあり感動した。
こうやって台湾の時代は流れてきたんだなと時代背景を知るきっかけにもなるではないだろうか。

さらにこの作品で大事な家族愛と友情も丁寧に描かれており、思わず自らの家族、友達を振り返ってしまうほどいつの間にか感情移入してしまっていた。
年老いて背丈も小さくなった父と母。それでも変わらず身の回りの心配をしてくれて愛してくれる。当たり前じゃない幸せの中で家族を思い思われ一瞬一瞬をひたむきに生きるチーとその家族には感動した。

人生に迷っている時に観たい作品です😎
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