やまぞう

ペイン・アンド・グローリーのやまぞうのレビュー・感想・評価

3.0
スペインの名匠ペドロ・アルモドバル監督の自伝的な要素も含まれているのか。
アントニオ・バンデラス演じる世界的な映画監督サルバドールの苦悩と再生のお話。

脊椎の痛みや頭痛、突如陥る呼吸困難で心身ともに疲れ果てているサルバドールは、
長年にわたり新作にも着手せずに引退同然の生活をおくっている。
そんな彼に、32年前に手掛けた作品の上映依頼が届くのだが・・・

幼少時代の生活や母親との思い出、マドリードでの恋愛と破局など、
過去の出来事を回想しながら、次第に映画製作への意欲が戻ってくる。

世界的に認められる作品を創るクリエイターの方々の脳内は、
凡人である自分には知る由もないが、身体が健やかというのは健全な精神と直結するものなんだろーな。
しかしながら、鬱々とした展開と思いきや、なんか叙情的でひたすらセンチメンタル。

男ミストを放散させ、マッチョでセクシーなイメージが強いバンデラスが、
繊細な演技でサルバドールを熱演。

幼少時代に暮らしたバレンシアの洞窟住居、彼の母親(ペネロペ・クルス演)は嫌がってたけど、なんか住んでみたいなぁ、と思った。
やまぞう

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