すごく楽しみにしていたけど、実は同時にすごく不安…というか、正直見るのを躊躇う気持ちもあったんです。男のせいで女は苦しむんだ！！だけの話だったら嫌だけど、かといって、不器用だけど実は優しい男性たちのおかげで女性は立ち直れるのです、みたいなんでも気持ち悪いし、どうなんやろう…という。
でも今、本当に見てよかったなと思います。悪い人ばっかり！じゃないのにこんなに苦しいのはなぜ？を丁寧に丁寧にすくい取っていってくれた気がします。「こんなに優しいコン・ユが夫なら病まない」という感想があったそうですが、その感想が実はまさに、ジヨンを苦しめるものなんですよね。ジヨンのお母さんが「こんな親だからジヨンは病気になったんだ！」となき叫ぶシーン、本当につらかった…。正直ですね、私ははっきりとした女性差別を受けた経験は多分ないんですが、小さな違和感は大学生くらいから抱く事が増えていったんですね。2歳の姪っ子がいるんですが、この子が大人になる頃には私が抱く違和感はなくなっててほしいなと思ってて、そんな未来を作るための一助になる映画だと思います。
これ見て、女めんどくせーとか、男は悪者かよと思った人は女性嫌悪こじらせすぎやし、男はこんなに優しくない！男が悪いのに!!と思った人は男性嫌悪こじらせすぎだと思うので、そういうリトマス紙にもなるかな笑
パートナーといっしょにこの映画を見て感想を正直に話し合うの、めちゃくちゃ大事だと思いますよ。
