カミワザ

嵐の中でのカミワザのレビュー・感想・評価

嵐の中で(2018年製作の映画)
4.3
Netflixオリジナル。で「タイムパラドックス」物。

こんな面白いオリジナル映画がまだあったなんて知らなかった。もっと早く教えてくださいよ~
ってぐらい、ドハマりした至極のエンタメ。

25年前に起こった殺人事件とその現場を目撃してしまった少年ニコ。
そしてその少年とテレビを通して接することができた現代の女性ベラ。やがてそれぞれの運命が大きく動き出していく物語。

通信機器が過去と現代を繋ぐ設定は、以前に観た同じくNetflixオリジナル『ザ・コール』に近い導入となりますが、こちらに関しては張られた伏線と回収が細かく、そのトリックを明かす推理物としての展開もめちゃくちゃ面白い。
さらに結末は「そうきたか~」という意外性で楽しませてくれる文句なしの一級品。
この手の作品はあれこれ語ってしまうと、面白さが減ってしまうので、やはり予備知識なしで挑むのが楽しめます。

で、今作はこんな難解な内容でありながらも、伏線回収の描写も非常に丁寧に描かれているのでとても解りやすい。
逆に何より判り難くしているのが、アルバロ・モルテとチノ・ダリンの髭面!
一瞬、あれ?今どっち?と混乱してしまたのと、この似ている姿にトリックが!?といった大きな勘違いをしてしまった(笑)。もう、どっちかヒゲ剃れよ!って。

複雑なストーリーをこれほど上手くまとめあげたと感心の一本。
しかも結末はいくつか選択肢があるにも関わらず、この結末は!!と最後も見事にヤラレタヨ。
カミワザ

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