たっくんの中のたっくん

空の青さを知る人よのたっくんの中のたっくんのレビュー・感想・評価

空の青さを知る人よ(2019年製作の映画)
4.1
超平和バスターズの3作目。
観たいとは思っていたのですが、時間がたまたまあったので初日に鑑賞しました。
.
一言で言うと、僕にはツボで素晴らしかった。
天気の子と違い、ボーイミーツガールがずっと続くというよりは、それを中心に据えた物語なので色んな人に見てもらえるかなと思います。
まぁ雰囲気は『あの花』です。
.
とにかく、人間の動きのアニメーションのリアルさに驚き。ギターやベースを弾くシーンの動きが、まるで実写です。(特に音楽も好きだし、やったりもしてたので、凄く良くわかりました。)
全てにおいて映画長編アニメの感じとは違う、深夜アニメとかのアニメーションらしさがあって好き。
.
設定は、久々に地元に帰ってきた'しんの'と、高校時代の'しんの'が同じ時間軸に存在しあうという、あの花に似たトンデモ設定なはずなんだけど、
話の中心はそのトンデモ事象についてじゃなくて、それがキッカケでみんなの感情が爆発していく所がうまく描けていて、そんな設定は忘れて、心が持っていかれました。
.
10代の若者は、このまっすぐな青さに"突き動かされる"
まっすぐな自分を捨てながら大人になってきた人にはそれが"刺さる"
作品。
.
何回も何回も見るものじゃないかもしれないけど、深く胸に突き刺さった作品です。