【エゴと優しさの狭間で】
田中裕子さんをはじめとして、現在の上手い役者さんたちが見事に共演しているこの作品。
やはりなんと言っても、田中裕子さんのお母さん。表情とか感情がかなり抑制された演技で、台詞も単発の弾丸のように発せられます。なので、それぞれの台詞や行動に、人それぞれ、様々な解釈を可能としているようで面白いです。
ストーリーの落とし所は、大体予想できる内容なのですが、そこに到るまでのそれぞれの登場人物の心理的な変化の描き方などは秀逸だと思いました。
それも、この俳優陣あってのもの。素晴らしい相乗効果だと思います。
特に、田中裕子さん演じるお母さんが、何故殺したのか?
については議論のし甲斐もあるのではないでしょうか?