密室スリラーの緊張感と
トリック推理の疾走感が交互に訪れる
斬新なサスペンス。
と同時に、種明かしに直結する
取調室での緊迫のやり取りが
カットバックすることで
同時多発的にヒントと伏線が
脳内にばらまかれ、どんどん
引き込まれていく。
おおよそ犯人の目星がついたと
思わせるも、それがどんでん返しに
つながる見事なミスリード。
キャッチコピーにある通り
「105分、騙され続ける」展開で
最後は、実にヒューマンな復讐劇に
帰結する。
閉所ならではの圧迫感とスリル
そして、ストーリーの緩急が絶妙で
エンドロールまで、あっという間。
9人の翻訳家の個性あふれる演技も
秀逸で、実に見応えがある作品だ。