期待して見ただけに拍子抜け。
“こんな映像を撮りたい”という
意欲だけ盛んな若手監督のマスターベーションに
終始付き合わされただけで疲れた。
脚本のメッセージ性も
使い古されたカタルシスで
まったく感情移入できない。
セリフも決して上手くないし
取って付けたユーモアやうんちくに
かえってシラケてしまう…
唯一、救いだったのは
光石研の自然で含蓄のある演技。
その存在感が一本、背骨として
通っていたお蔭で
辛うじて最後まで見られた。
そうでもなければ0点だったかも…
伝えたいモノもエネルギーも
有り余るはずの若手監督には
映像美だけに走らないでほしい。
粗削りで良いから、
自分の色を明確に打ち出した
トゲのある真っ直ぐな作品を
撮ってほしい。
もう一度…次回作に期待します。