このレビューはネタバレを含みます
今日も元気にドカンをきめたらヨーラン背負ってリーゼント。
たまには福田雄一でホッと一息。劇場版として構えて観ると、作品全体のテイストがドラマと何ら変わらなかった。
ひとつの山を越えたら更に高い山が現れるもので、金髪とツンツン頭に立ちはだかる北根壊(ほくねい)高校。序盤で対峙するも対決はお預けとなり、福田雄一のカスタネットが始まる。
叩いて叩いて休む。校内や路上の喧嘩で叩き、職員室や茶の間のコントで休む。福田組による毎度お馴染みの緩やかな時間だが、台本以上を求める監督に応えようと頑張る福田組が好きだ。
ただのピンポン玉を5千円で売りつけ、持っていない生徒は蹴る殴る。そんな卑劣な連中を束ねる大嶽って男の憎らしさは良かったが、ラスボスのキャラでいうと鈴木信之が演じる智司を越えなかった。
弱者を助ける側と弱者を利用する側、不良同士の喧嘩ではあるがそこに善と悪がある。軟葉VS北根壊という単純な構図ではなく、智司と相良が開久を引き連れて全面戦争に突入する展開は楽しめた。
仲野太賀の愛すべき怪力バカや、橋本環奈のぶりっ子とスケ番の切り替わりは飽きずにずっと観ていられる。今作で特に印象に残ったのは山本舞香で、彼女はハマリ役だった。