このレビューはネタバレを含みます
【パラサイト】
韓国の格差社会が垣間見れた映画
豪雨の中を
ｷﾞｳ家族が高台の家から下へ下へ
どんどん降りていくシーンが印象的だった
まるで偽りの生活から現実の生活へと戻っていく様を連想させた。
計画通り進んでいた 家族の幸福像は
予想外の出来事に対応しきれなかった
豪雨の日の出来事によって壊れていく、
水晶が 富と成功の象徴とされると
冒頭部分で言っていてｷﾞｳは
豪雨の避難所にも水晶を持って行ってた
「離れないんです」って抱きしめてた
それは、着飾られたものが突然
剥がされたように
本物と偽物を感じ取れるシーンだった
パラサイトというタイトルの意味
寄生する。という意味合いよりも
依存する、執着するという感じがした
地下に住んでいた男を観て
誰かに寄生しながら暮らす生き方は
善ではないし、悪とも言いきれないり
ただ自力で生きること、もがくことを
最初から選ばない姿は恐ろしく感じた
ラストのシーンでｷﾞｳはこの水石を
綺麗な川に静かに沈める
自分にはもう象徴は必要のないものとして
立派に成長し富と成功を収めた家族の
シーンが映っていたので 感動した
