続編の宿命。
前作を超えるか
または同等の面白さか。
はたまた・・劣化するか。
続編が製作される=前作がヒット
したから。
作品の良し悪しは別として
ヒットしたから製作される続編は
最初からハードルが上がっている
のは仕方ない。
それを見越して製作陣は
ゴーサインをだす。
にも関わらず中々、続編の成功作
にはお目にかかれない。
パッっと思い浮かぶのは
ゴッドファーザー2
エイリアン2
ダークナイト
ボーンシリーズ
ロードオブザリング・・・
他の続編群が面白くないと
いう訳ではなく、超えているか
同等かでいうと、そうじゃない
パターンが大多数のような
気がする。
本作は韓国映画のパワーを
見せつけた快作の
新感染・ファイナルエクスプレス
の続編だ。
決して面白くない訳ではない。
前作はゾンビものでありながら
人間ドラマとしての要素を
上手く練り込んだ脚本と
スピーディでパワフルな演出が
ガッチリ噛み合った快作だった。
なので、あまり期待値を上げない
ように構えて鑑賞。
で、決して面白くない訳ではない。
前作と比較して一番の違いは
ゾンビの存在価値だ。
前作でのゾンビはちゃんと
キャラクターとして確立されて
おり、物語に於いて非常に重要な
存在感を発揮していた。
ストーリーの起承転結に関わる
キーとして機能し、更に
恐怖をちゃんと感じさせてくれた。
ま、ゾンビ映画なので当たり前と
言えば当たり前なんだけど(笑)
で、続編の本作。
確かに起、としては当然絡んで
くるが、後は人間達が進行して
いくので、承転結にゾンビは添え物に
回っており、恐怖心が湧いてこない。
ワールド・ウォーZの流れのままの
集団高速移動ゾンビがバタバタと
車になぎ倒されても、爽快感は
あるかもだが恐怖感は皆無だ。
前作、列車の狭い空間での
高速移動ゾンビは確かに怖かった。
しかしやたらと多いカーアクション
シーンには怖さがない。
CGの有り得ない動きをする車
というのにも原因がある。
ゾンビがキーキャラクターではなく
ゾンビが大量発生している世界観が
キーになってしまったのが多分、
あーこれじゃない・・感に繋がった
のかなーと。
ゾンビが存在する非現実の世界観に
リアリティある人間ドラマは
中々難しいと思う。そう考えると
前作の上手さが本作で余計に
引き立つ結果となってしまった。
惜しいっ。