こたつむり

パーフェクションのこたつむりのレビュー・感想・評価

パーフェクション(2018年製作の映画)
3.8
♪ 嘘には罰を 月には牙を あなたに報いを

「好奇心は猫を殺す」
僕は嫌いなんですけど、そんなことわざがありますね。余計なことに首をツッコむな、と言いたいんでしょうが、その対象に猫を選ぶのがイヤなんです。

それに好奇心は人間にとって大切な燃料。
これを否定したら人間は進化できません。節度は必要ですけどね。他人のゴシップとかに首をツッコむのは違うと思いますよ。

そんな感情は映画で満たすが吉。
鬼が出るか蛇が出るかは分かりませんが「何が出るかな、何が出るかな」とサイコロを振るかのように、好奇心だけで楽しめるB級映画なんて最適です。

但し、そのときに邪魔なのが先入観。
特に役者さんの知名度に頼るのはNGですね。「映画の賞を取った作品=面白い」とは限らないように、見た目や権威に振り回されないほうが良いのです。

勿論、物語の展開を知るのはもっとNG。
それを推測させるような“単語”も目にしないほうが良いです。「月」と聞けば「ウサギ」とか「アポロ」とか「お仕置きよ」とか色々と考えちゃいますからね。その中に答えがないとは限りません。

まあ、そんなわけで。
まっさらな気持ちで楽しんでもらいたいB級映画。“覚悟”を以って臨めば、きっとそれを超える“覚悟”を味わえることでしょう。

但し、誰もが楽しめるタイプではありません。
だから、諸手を挙げてオススメしづらいのも事実なんですが…この辺りはオススメしている僕との“相性”を信じてもらうしかない…と思います。

ちなみに僕は某ブログで本作を知りました。
そのブロガーさんとは相性が良く、大概のオススメ作品は楽しめたんですね(最近、よく観賞しているネトフリの作品はその人のオススメ)。万人が楽しめる映画なんてありませんから、そういう“相性”の見極めは重要だと思います。

更に余談として付け加えると。
脚本家である桂千穂さんのオススメ作品も相性が良いです。本や雑誌でオススメされた作品はタグで管理しているので、参考の一助になると幸いです。
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