橘

ストックホルム・ケースの橘のレビュー・感想・評価

ストックホルム・ケース(2018年製作の映画)
3.5
ストックホルム症候群の起源で、スウェーデンで初めてテレビ生中継された犯罪事件“ノルマルム広場強盗事件”を描いた作品。
ストックホルム症候群は存じていましたが、人質が犯人に肩入れしていく過程がすごくよく分かる。丁寧な作品でした。

極限状態が長期間になってて、犯人に従ってたら安全かもしれない…というレベルじゃないのだなぁ。
共犯関係に近くなるのか。。


このイーサン・ホークさんなら仕方ないです。
人質の要求になんだかんだ応じてくれる優しさあるのか?とはいえ、情緒不安定だし単細胞だしで心配になる。途中から参加した強盗のプロ(?)な友人も頭痛くなります。
ノオミ・ラパスさんの、母親!という空気も良かったです。子どものこと考えるようにして、無理矢理、他のこと考えないようにしてるんだろうな、って。
でも、彼女の、「あの日々が忘れられない…」みたいな感覚もわからなくもないです。極限状態だけれど、1番本気で生きた日々だったのかも。


首相も署長ものんべんだらりとしてて、組織は誰かが傷付かないと動かないというのが世界共通なんだなと思いました。
テロリストとは交渉しない、が基本とはいえ。




「サツといえばボブ・ディラン」というのはわからない。
ボブ・ディランの曲は名曲です。
橘