ひろひろ

フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊のひろひろのレビュー・感想・評価

5.0
第34回東京国際映画祭にて。

良い。(しみじみ)
こちらもみんな大好きウェスアンダーソン監督の最新作。

豪華なキャスト陣の発表から、公開を心待ちにしている人も多いであろう今作。
監督持ち前の独特でありながら観客を置いてけぼりにしない唯一無二の世界観はもちろん、本作においても映画、そして文化の持つパワーを心から信じ、最大限に使い倒した1本に感じられる。

「人っていいなぁ」
これが本作観賞後一発目に私が抱いた感想。
弱く脆く儚く不器用。空想を生み、想像をして、虚像を描き、フィクションを信奉する。それはどんな事実や現実の物語より、くだらなく、それでいて魅力的。

「フレンチディスパッチ」という一冊の雑誌を通して描かれる、人間の愛おしさが私は大好き。

その可愛らしいビジュアルと、尖ったテーマ性に注目しがちだが…ストーリーではなく情景を、画ではなく人を描く本作が、また私の琴線に触れてくるようである。

https://note.com/sydligwillow23/n/n1b8ca02f50ce
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