フランスのとある街で発行されてきた架空の雑誌「フレンチ・ディスパッチ」の最終号の記事を映像にした作品。
アメリカのカンザスの新聞の別冊雑誌なのに、編集部がフランスにあるというよく分からない設定。寄稿している記者はアメリカ人のようだ。
1本目の記事は編集部のある街の紹介。
2本目は、獄中で傑作を描き続ける画家とその才能を見出した美術商の話。
3本目は、学生運動の話。
4本目は、美食家の警察署長の息子の誘拐事件の話。
独特のカメラワーク、セット、演出に目が奪われ、話が入って来ないのだが、何とか大筋はわかるものの、どの話もつかみどころがない話で、オチがあるようでない。
前作『犬ヶ島』ではデフォルメした日本を描き、本作ではデフォルメしたフランスを描いているようだ。アメリカ人から見たフランスというか、ウェス・アンダーソン監督から見たフランスということか。
音楽が素晴らしい。映画音楽をDLすることなんてほとんどなかったが、早速DLしてしまった。