MANA

見えない目撃者のMANAのネタバレレビュー・内容・結末

見えない目撃者(2019年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

目に光失えど刑事の眼光は失わず

刑事になるはずだったなつめは、事故で弟と目を失い、退職した。ある夜、少女誘拐現場を"目撃"する。事件と断定したなつめは、警察やもう1人の目撃者と共に、事件解決の糸口を探る。
少女連続誘拐殺人事件を解決するため、光を失った元刑事が奮闘する映画。


途中から呼吸を忘れた。
息を潜めながら私も見てしまっていた……

吉岡里帆の名演技が光る。
目が見えない演技ってすごい……

たとえ失明しても、事件を嗅ぎつける嗅覚、鋭い洞察力、絶対にあきらめない眼光ーーそれは刑事を忘れていない。
人間は失った部位を補完するように他の器官が発達するらしいけれど、本当かな。作中でのなつめの聴覚や洞察力は凄かった。

どんな犯罪も、やはりそれが人の所業である限り、かならず痕跡は残る。事件解決のために必要なのは、目ではなく絶対に捕まえてやる助けてやるという志なのかも。
(精神論は好きじゃないけど……笑)

いかに目が人間にとって大切な部位かがわかる。


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オタクのぼやき:

中盤、なつめの洞察力で捜査が進展していき、犯人に追いかけられて駅を爆走するところ。そして終盤、犯人の家でのシーン。
ドキドキしすぎて吐きそうだった。

たぶん人に襲われる、狂人から逃げるというのはリアルにこんな感じなのだろう。
みんな刺されまくってたし、遺体の写真もリアルすぎてやばかった……
現実に、警察って本当にああいうことしてるんだよなぁ………
きっと報道が規制されてる猟奇的事件もある………

浅香航大が怖すぎる………
この人、いつもこんな役なんだけど似合いすぎて……最近この人が出るときは絶対この人が犯人じゃんと思うようになってしまった。違う時もあるんだけど疑ってしまうな。

ラスト、かつて弟が買った「涙の溢れる音」がする鈴のストラップが、なつめを助けてくれたんだね。
音も光もない中で、なつめと犯人の対峙。

元とはいえ今は一般人、警察でない者が発砲して犯人を撃ち殺すのは罪に問われないんだろうか……
(正当防衛かな……じゃないと辛い……)

警察のおじさん2人が殺されたのも辛い……
MANA

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