MANA

ダンサー・イン・ザ・ダークのMANAのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

すべては愛する息子のために

遺伝により失明する運命にあったセルマは、同じく将来失明するであろう息子のために、工場で働きお金を貯めていた。そのお金が盗まれ、取り返そうとする中で大きく歯車が狂い始める。


胸糞映画と聞いていたけど、なるほど。
胸糞ではあるけど、私の中での胸糞の基準とは違った。説明しづらいけど。

セルマがあまりにも理解できない。
母親ってこういうものなのだろうか。
だとしてもなんでその選択をしたの?と思ってしまう。裕福ではない環境や失明という境遇もあったかもしれないけれど、あらゆる全ての選択肢で、選んじゃいけない方を選び続けた感じ。

お金を貯めていると話した時点でもう「これは…」と思ったけど、何より理解できないのは、金を盗んだ相手をわかっていて、そのクソ野郎との最初の約束を死ぬまで守ったというところ。("秘密にする"と言う意味で)
それは息子との時間や自分の命より大事なことだったの?
純粋すぎるといえばそれまでだけど、セルマが本当に理解できない部分だった。頼まれたからといって殺す理由もマジで理解不能。

セルマが真実を言わないなら、そりゃこうなるだろうねって思ったし、唯一助けてくれた友人もそりゃ頭抱えるよねって思う。

失明し、工場をクビになり、必死に貯めたお金を奪われ、望まぬ殺人をし、逮捕・投獄され、死刑判決、そしてあっという間に絞首刑。

裁判で、医者嘘ついてなかった??
あの辺ちょっと頭がごちゃごちゃした。
看守の女の人、すごくいい人だったけど、逆に言うと看守は向いてない。

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確かに一つ言えるのは、絞首刑台から落ちた人の首の折れる音は耳に残る。
MANA

MANA