おもちの国

シライサンのおもちの国のネタバレレビュー・内容・結末

シライサン(2020年製作の映画)
1.0

このレビューはネタバレを含みます

※かなり主観の入ったレビューなので好きな方が見たら気分を害されるかもしれません。

どう言うスタンスで見たら良いかわからない。B級っぽいが話が中途半端にシリアスな為にどちらにも振り切れてない感じ。


全体的に低予算で細部に気を遣えなかったのかな、と言うのが伝わってくる雰囲気でした。(低予算自体がダメというわけではないが)
シライサンのことを承認欲求が強い、と言ったりSNSに例えるような所は斬新で面白いな、と思ったのですがそれもそのシーンだけでしたし、(本編通して謎のSNS推しはあったがSNSで最後シライサンを拡散してどうこうなど本筋に関わってくることはなくただフワッとしていた要素の一つに感じた)とにかく一昔前のホラー映画ばりに登場人物にイライラします。

主人公の一人、瑞紀の行動の端々に感じる謎の図々しさと空気の読めない感じ…。知り合ったばかりの男の人を家に招いて焦げた魚を出す、やたらえ?どういうこと?って聞く、ライターの奥さんが死ぬかもという危機感ある状況で打開策を思いつきつつもやっぱなし!と言ったりするなどその場で突飛な行動が多すぎるように感じました。でも役的には大人しくてあまり主張のうまくできない女子大生…という設定らしくそこの噛み合わなさが見ていてムズムズします。

シライサンはじめ幽霊の皆さんも全く怖くないです。
白塗りと目の周りが黒くなった表現のみでめちゃくちゃ実体として出てくる(後半はぼかしなどもほぼなくマジでただそこにいるやん、という撮影の仕方でした)
めっちゃ強い怪異!という割にお化け屋敷でそこら辺に立っているスタッフのような雰囲気です。

ストーリーについては好きなところもありませんが特別デカい穴のようなものは感じませんでした。ただ細かい演出や描写で気になるところが多い印象です。
(記憶喪失オチが突飛すぎたのとライターの奥さんがなぜか失踪しているのが謎でした。あと伝承とかなぜシライサンが生まれたんか、追いかけ回してくるのかの辺りがぼかされていたのですが、まあこんくらいのぼかし方でいいやろ、みたいな投げやり感を感じました。
身の回りの人が不審に死んだ→調べよう!の流れもあまりにも早すぎて登場人物の心の動きよりも映画の展開的な都合を感じます。)

ホラーは割と好きなのですが響くところがほとんどありませんでした。シライサンが承認欲求の強い萌えキャラのような感じで売り出されてたら今より興味持ってたかもしれません。謎のシュールな可愛さ?のようなものはありました。
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