このレビューはネタバレを含みます
シュールだったなー!好き。
主人公がほとんど喋らないのね。
だからこそどんな風に
その状況見てるんだろうとか、
いつもより深く考えたかも。
監督インタビューか何かに
「この映画での世界はパレスチナの縮図」…みたいなこと書いてて、ちょっと納得。
私たちが普段気にもとめないことを
普段気にもとめない景色の中で
シュールに主張してきてた。
個人的には噴水周りの椅子を
取ったり取られたり、
あげたり欲しがったり
断られたりの攻防がおもしろかった。
具体的に何のメタファーか知らないけど
なんか色々当てはまりそう。
きれいな噴水をゆっくり見るための椅子なのに、それをよそに椅子を取ることが目的になってたりね。人の執着心や主観みたいなものも感じた。
どのシーンもどこか
面白い不自然さがあって、
そこにちゃんと美学も感じた。
言葉は少ないしシンプルだけど
その中に監督の視点が確かにあった。
2021.02.14