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レ・ミゼラブルのbs3のレビュー・感想・評価

レ・ミゼラブル(2019年製作の映画)
4.6
実際の出来事を紡いだとされる物語は、圧倒的なエンターテイメント作品として優れているだけでなく、強いメッセージを我々に突きつける。終盤の展開やラストシーンの衝撃に圧倒される。そして、最後のヴィクトル・ユゴーの一説に、頭をぶん殴られる。今、観るべき、知るべき作品。
2018年。ワールドカップ優勝に沸くフランス、パリ。小説「レ・ミゼラブル」の舞台でもあるパリ郊外の街、モンフェルメイユ。移民や低所得者が多数を占める犯罪多発地域。少年の起こしたちょっとした悪戯が、警察などを巻き込んだ騒ぎとなる。その先にある浮き彫りにされた「悲惨」な状況とは…
予告編などでなんとなく知っていた物語の展開は、予想以上に素晴らしい。人物描写や対立構造、出来事の複合的な絡み合い具合など、良く出来ていると感じて、作品が終わると思っていたら、その先があった。その描き出されたシーンの衝撃は、言葉にすることも難しい。そこに示された、とてつもなく強いメッセージを忘れることはできない。
とにかく、今すぐ、観て欲しい作品。
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