このレビューはネタバレを含みます
「カメラを止めるな！」ブームを巻き起こした上田慎一郎監督による劇場長編2作目となる作品。
前作が話題性を集めただけに、期待されて仕方ない本作となりましたが。
今回もまた上田監督らしい工夫が感じられる内容となっていましたね。
キャストの使い方もらしい。
勢いのない導入で少し不安にもなったが、今回は早めに軌道修正してきたなって印象。
相変わらず斬新さを売りにしたいようで、確かに真新しさを感じたのは嘘じゃない。
ただ中盤が説明臭くて笑いも中途半端、中弛み感は残念ながら頭から離れないかも。
予測不能とはならない後半の展開。
主人公がヒーローに憧れる設定を不自然にねじ込んでるのも違和感はある。
どう考えても非効率なことしてるし、宗教側もいいように踊らされすぎてるし。
今回は丸く収まればリアルさとか気にしてないのかな〜なんて拍子抜けだった。
しかし本当に騙されたのは締め括り。
裏の裏の裏まで計算された終わり方、流石上田監督。
でもこの終わり方をしたかったために中盤が殺されたようなものなのも間違いではないと思うよ。
前作の成功には及ばないが、中の上の出来かな。
