バス行っちゃった

フリー・ガイのバス行っちゃったのネタバレレビュー・内容・結末

フリー・ガイ(2021年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

すげ。ディズニーよく許してくれたなあ。

ゲームデザインバイブル的に言えば問題の空間内の要素の内的価値、そのゲームの中で取り扱われている目的の到達や問題の解決だけにしか価値のないもの、経験値やゲーム内通貨、アイテムなどといったものと、それらを獲得するためのトリガーやフレーバー的なものに過ぎなかったNPCたちに宿ったAIの権利問題との間に生じる葛藤というテーマを、ホーガンの内なる宇宙などのSF小説と似ているけど少し違う現代的で明るい味付けで描いてくれたのは楽しかったし、前者の価値はガイが強くなることで描かれ、後者はシュガーラッシュ的なゲームの舞台裏で行われるガイとバディたちの交流などで描かれるという、テーマの主要な部分がちゃんとゲームという世界観を使って表現され、現代社会への比喩としても強く作用するようになっている脚本的な巧みさも見ていて心地よかった。

残念っちゃ残念なのは対デュード戦で用いられるアイテムで、多分指パッチン部屋で入手したのだろうけども、もう少し補強してくれないとせっかくのデッドプールによる一人アッセンブルが少し唐突な、ネタのためのネタに見えてしまうかもななところで、まあデザートもコースの大事なひとつなので、みたいな。

なんにせよもっと早く見に行かなかった自分を責めたい。も一回見たひ。