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カセットテープ・ダイアリーズのharuのレビュー・感想・評価

4.6
1987年イギリス
移民である、パキスタン人の高校生ジャベドは作家になりたい気持ちを持ちながらも、当時の社会情勢や家族の事情から、それを現実にしようとは思っていなかった。

そんな彼を変えたのは、ある日友人に勧められたブルース・スプリングスティーン。
彼の音楽と詞を知った日から、ジャベドの人生は急変する。



あぁ、自分は歌詞というものを真剣に聞いてこなかったんだなと感じさせられる。
1フレーズ、1フレーズに感銘を受け、自分の行動まで変えさせられるほどの影響力が音楽には秘められているんだと改めて知らされた。


この映画の好きなところは、影響を与える人物の言葉を全て間に受けるのが正解ではないというテーマが込められているところ。

自分の夢を叶えることと、やりたいことをやることと、自分勝手になるということを間違えてはいけないというところ。

ブルースの存在を100%肯定しながらも、映画自身のメッセージをしっかりと大事にしているところがすごく好きだった。
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