「大泉洋は器用だな」
福田監督は面白い。会話の中に面白みを作る手法はとても好きだ。ムロツヨシ、佐藤二郎を使いすぎる嫌いはあるが、この二人も当たればでかい。その福田監督が「三国志」を新解釈。しかも主演にやはり会話で笑わせる怪物、大泉洋。これはすごい。絶対面白いに違いない！！
と、思ったのだが、これがうまくなかった。器用だったのだ、大泉洋が。上手に「福田監督劇場」に合わせてる。うん、そう、そうね。福田さんの映画だからね。って、そうじゃねえだろう！！！ガシャーン！！！（ちゃぶ台をひっくり返す音）
もと、こう、暴れてほしかった。ムロツヨシを困らせるぐらいやってほしかった。
これだけだったらそんなに減点無かったんだけど、もう一個が辛い。たぶん「新解釈なので、史実とは全く異なるからね」ってことが言いたかったんだろうけど、西田 敏行扮する歴史学者が「俺はこう思ってんだけどね」って言ってくるのがサムい。（西田さんは悪くないです。いいキャラでした）。
あれのせいで「今のギャグはどこが面白いのかというと」と言われている状態になって観ていて辛かった。明烏なみに辛かった。福田監督は当たり外れが大きいなあ。
