ここう

ホーンテッドマンションのここうのネタバレレビュー・内容・結末

ホーンテッドマンション(2023年製作の映画)
2.8

このレビューはネタバレを含みます

ラキース・スタンフィールドの演技とVFXがとても楽しいが、散らかったシーケンスが引っかかる。あと吹き替え版はダメかもしれない。

2003年のエディ・マーフィー主演映画を無視して?リブートを計ったホラーコメディ。っていうか、ディズニーアトラクション原作の映画。幽霊マンションを買った母子に巻き込まれ、牧師・物理学者・霊媒師・大学教授が力を合わせてホーンデットマンションの謎を解くっていう筋書き。

最新のVFXによって彩られた導入のワクワク感はとても良くて「これから、ホーンデットマンションのお化けが一杯観れるぞー」っていう期待が膨らむ。そしてその期待はおおよそ期待通りに達成される。伸びる天井、終わりの無い廊下、13時を指す時計、霊魂の飛び出るパイプオルガン。「アー!あれか!!」みたいなのが一杯ある。そういう意味では満足。

ただねー。なんていうか、物語がねー、いや、シーケンスがねー。気になる。ホーンデットマンションに集まるメンバー、一人一人の話はいい話なんだけど、感情が迷子になっている。

ベンを騙してホーンデットマンションに招き入れたケントは、実は牧師ではない。ただのお調子者で、たまにハロウィングッズを着て除霊をしている。幽霊退治に一丸となる中、みんなを騙している事を後悔し、ベンに本当の事を打ち明ける。武器を手に入れ、意気揚々とホーンデットマンションに向かうっていう最高に変なタイミングで。「お前今まで、そんなそぶりあったっけ?」っていう感じになっちゃってるので、ベンが励まし「ヒーローになりたくないか?」と、自分が騙された時の台詞で意匠返しをしているのもなんか変な感じになってしまう。

ベンは、奥さんを亡くしていて、霊でもいいから奥さんに「愛している」と伝えたいと思っている。そしてそこをハットボックスゴーストにつけ込まれる。「奥さんに会いたくないのか」と言われて心揺れるベン。・・・・なんだけど、つい数分前に「父親に会いたい」と言っていたトラヴィスを説得していた男とは思えない。実はハットボックスゴーストを騙すため。。。。っていうのもなんか説得力が無い。ラキース・スタンフィールドの悲しい目だけでは説得できない。なんだかこう、、、モヤモヤする!!!

個人的には、ブルースに取り憑いたゴーストに、毒を盛られた事を「ハッピータイム」って言葉で見破ったシーンが好きだったんですけど、あのシーンも演出が変でイマイチ感があったんだよなあ。


ただ、ひょっとすると(吹き替え版)で観たのがダメだったのかなあ。。。という気持ちもあり。とはいえここから字幕版見直すのもなあ。。うーん。
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