このレビューはネタバレを含みます
いやはやとんでもない怪作。
どう見ても着ぐるみ丸出しの恐怖人形の正体が本当に着ぐるみとか、この映画のスタッフは気が狂っているとしか思えない。
映画自体は『13日の金曜日』ミーツ『誕生日はもう来ない』で、100万回くらい観たような既視感溢れる凡作だが、等身大の恐怖人形の強烈なインパクトと、中身が萩原聖人という衝撃的な展開は観た者にホラーとは別ベクトルの恐怖を植え付けること間違いなし。
女物の着物を着た萩原聖人が娘の亡骸を抱きしめながら全開バリバリの名演技で嗚咽するシーンは「俺は一体何を見せられてるんだ?」と、笑えばいいのか泣けばいいのか感情が迷子になる日本映画史に残る(いや残すなよこんなもん)怪シーンとなっている。