TaKeiteaZy

恐怖人形のTaKeiteaZyのレビュー・感想・評価

恐怖人形(2019年製作の映画)
2.9
「参加してくれたら10万円」と、不審な割には安過ぎる招待状に誘われて、キャンプ場にやってきた男女が、自分たちの過去の奇妙な共通点を見つけつつ、呪いの日本人形に襲われまくる、てか、この日本人形、なんかデカくねえか...?て話!

ビジュアルのインパクトだけを武器に多くのホラーファンを引っ掛けに来た挑戦作ですね。こちらもまんまと引っ掛かっちまったぜ。13金のジェイソンを日本人形に置き換えただけの作品です。寸尺のおかしい日本人形がチェーンソー持って追っかけてくる映像は、下手すると死ぬまで網膜に焼き付くことは無かったと思うので、それについてはまず感謝しようと思います。焼き付かせる必要ももちろん無かったのだが。

明らかにこっちを笑わせに来てるはずなのに、何一つそれを笑いの要素として誇示してこないので、「あれ?もしかして面白がってるこっちがおかしいのかな...」と一瞬勘違いしてしまいそうになるのは、有名スラッシャーホラーのテンプレートにガチガチに従ってはいるものの、かなりしっかりとした脚本と熱量が入っているからだと思います。だんだん人形に見慣れてくると、結構見れるホラー映画であることに気付くから。

どんでんも...まあ返るといえば返るけど、最初から冷静に考えれば、まあそうだよね、てなれるはず。デカ日本人形が大暴れするせいで催眠にかけられて、その最初から存在する「違和感」に最後まで無意識にさせられちゃってましたね。忍空の術みたい。

「ホラーてさ、もうこれくらいブッとんでないと注目されないからさ」と、ホラー映画のカルチャーをちょっと見下してる?という気持ちも少しよぎりました。そんなことは無いとは思う、思いたいけどね。どんなに無名でも、真に面白いものは爆発的に広がる世の中になったわけだし。

萩原聖人が出ていますが、麻雀はしません。
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