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フラグタイムの小皿のレビュー・感想・評価

フラグタイム(2019年製作の映画)
3.6
百合系と呼ばれる作品だと思う。
とはいえ、根本的には思春期の少女の自分探しがメインにあって、他者にどう接していけばいいかわからない二人の友情の物語です。
不思議な能力が二人を近づけもするし、見えない壁を作りもする。荒唐無稽ではあるけれど、こうした仕掛が結ばれることのない二人を結び付けたし、それ以外は至ってシンプルな物語で良かったです。
最後の遥の告白は可愛らしくていい❗
いわゆる恋人としての二人でなくても、安室奈美恵や竹内まりやのgirlfriendを唄った歌なんかにも感じられる、女同士の友情ものに、男同士とはまた違った関係性を感じて、なんかいいなぁと思う。
LGBT+の認識も10年前と比べると随分認知されてきたこの頃、こういう作品はいわゆるマジョリティの女性にはどう映るのかなぁと思ったりします。
男であり、性的趣向もマジョリティの僕は、女性同士のこういう感情に対して理解できるような気がしています。
昔から生まれ変わったら男になるか女になるかどっちがいいって話になったときに、僕は男に生まれ変わりたいと言うのですが、理由は簡単で男を愛せる気が全くしないからです。それでもし女に生まれ変わったらとも聞かれるのですが、その時は女性を愛する女になると断言します。ついでに男性を愛せる女の人の気が知れないと言うと、それは僕が男だからと言い返されます。
ここでアホな与太話を晒すのは、こういう変な男なので、いわゆるBLものには一向に興味が湧かない。頭で理解して認めて受け入れることはできても、自分に置き換えて見れないので、極力そういう作品は手をつけないことにしています。
エンディングで主演二人の声優によるEvery Little Thingの『fragile』が流れて嬉しかったです🎵
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