カルダモン

スターフィッシュのカルダモンのレビュー・感想・評価

スターフィッシュ(2018年製作の映画)
2.5
女友達を亡くした主人公
誰もいなくなった街
徘徊する怪物
残されたカセットテープ

最初は興味を惹かれたものの、その後はずーっと低空飛行。最後まで退屈な一人芝居と雰囲気映像が続くので、わりと序盤から飽きていた。そんな精神状態なもんだから[友達が残したメッセージが7本のカセットテープに込められている]という注目ポイントも全然機能しなくて、ネタが明かされても心が微動だにせず残念。監督からしてみたらさぞかし不本意な反応だろうが仕方ない。

公式ページにある監督のインタビューをよんで、ようやく監督の中では譲れない何かがあるのだろうということは理解した。しかし作品の面白さとは別問題。どこかのファッション誌かバンドのMVのようなビジュアルだけでは物語は保てない。気の利いたセリフやカット割りもなくひたすら退屈。イラついたりむかついたりという感覚もなく、たぶん数日後には何もかもを忘れている。

監督A.Tホワイトのプロフィールを見ると映画監督・兼ミュージシャンだそうで。音楽使いにも拘りがあるのだろうが、そこにも惹かれるものはなく。こういう雰囲気映画は趣味が合わないとキツいなあ。