わー、面白かった。
見事なプロット。「ザ・レイド」のように登場人物が絶体絶命な窮地に追い込まれ、もう後戻りは出来ずに前へ前へと進み続ける… こういう設定を序盤で上手く築き上げただけで今作は「技あり！」勝負ありですよね。脚本がとても上手い。
妙な伏線回収なども極力少なく、物語は至ってシンプル。ボルダリング経験者の二人。街中に毒ガスが広がる設定。そしてガスは上へ上へと昇る。それに伴い、二人もビルを昇る、昇る、逃げる…
そのハラハラドキドキ感が堪りません。そして自然と手を取り合う二人。これぞ正に吊り橋効果。
ユナさんの存在感ほんとに良かったなあ。少女時代でユナさんが一番好きだったなあ。そういえば「Gee」って何年前でしたっけ？
まぁそんな事はさておき、主人公二人の体を張った演技は見ものですね。撮影にあたり相当なトレーニングを積まれたのでしょうね。
正直、後半にあれだけ都合よく高低差のあるビル群の屋上を移動できたなあ、と少々疑問を残しましたが、娯楽作品としてはかなり見応えある良作でした。
