ろ

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェストのろのレビュー・感想・評価

4.9

西部に嫁いできたジル。
迎えが来ないのを不審に思いながら馬車を走らせると、家には4人の死体が横たわっていた・・・


ある者は復讐を胸にハーモニカを吹き、またある者はどんな手段を使ってでも成り上がろうとしている。
そんなぎらついた西部の町で、結核を患うモートンさんが切ない。
ペルシャ絨毯に宝石の付いたレースのカーテン、天井にはシャンデリア。
ビロードのスーツに身を包み、2両編成の列車で暮らしている。
けれど、列車はまた同じ道を辿る。
引き出しにどれだけ札束があっても、再び海を見ることはできない。
そして最後は線路脇の泥水に這いつくばっている。
撃たれた痛みなのか、骨の軋みなのか、顔を歪ませながら。
ならず者はついにとどめを刺さず、ただじっと見つめていた。


STATIONの小さな文字が揺れる。
大地に埋められた文字は、やがて町の姿を浮かび上がらせる。
それはアイルランドからアメリカにやってきた地主の野望であり、西部の希望。
たとえ虐殺されたとしても、一家は町として、これから栄えていくのだろう。

流れた血と汗の上に線路が敷かれ、鉄道が人を運ぶ。
あの町にもこの町にも、こんな物語があったのかもしれない。





( ..)φ

シャイアンとハーモニカが出会う場面。
酒場のランプが紐を伝ってハーモニカを照らすの、もうサイコーだよね。

「おまえは一体誰なんだ」
「死ぬときに教えてやるよ」
めちゃくちゃカッコよかったし、チャールズブロンソンもヘンリーフォンダも青い目が綺麗だった。
ろ