KOUSAKA

アルプススタンドのはしの方のKOUSAKAのレビュー・感想・評価

5.0
3月に大阪アジアン映画祭で上映されてたんですよね〜。実はかなり評判がよくて、見ておけば良かったと後悔してましたが、ちゃんと全国公開してくれて良かったです‼️

あえてアルプススタンド側しか映さないアイデア勝負の低予算映画で、もともとは兵庫県の高校演劇部が制作した演劇が原作。これは間違いなく青春映画の傑作です‼️

ここ最近『#ハンド全力』『のぼる小寺さん』と、高校生の青春映画をたまたま続けて見ていて、どれも本当に素晴らしいんですが、この『アルプススタンドのはしの方』は、その中でさらに1歩抜きんでていると思います👍

短期間で一気に撮影したとは思えないほど、キャストの演技はもちろんのこと、画面の構成とかがしっかりしていて、特に宮下の配置の「妙」には感心させられました🤔

安田・田宮・平井の3人が前でワチャワチャやってる後ろで、宮下がずっと定位置にいる面白さや、逆にカメラを振ったら急にいなくなってたりとか😆あと何か思いついたように一人で歩いて行ったり(お~いお茶を買いに行ったことが後で分かる)と、3人とのコントラストが面白かったです。

何よりたった75分で、最初はやる気のカケラもない登場人物たちが、最後は全力で声を上げて誰かを応援することが出来るようになっていくという成長ストーリーを、会話劇だけで説得力ある形で示していくのが本当に凄いと思いました。安田が心から「あ~悔しい~!」って言ったシーンには胸を打たれました😭ラストの展開も良かったな~😭

パンフレットには、原作シナリオが採録されていて映画と比較できるのが楽しいし、あと個人的に大好きな『音楽』の原作者、大橋裕之の「はしの方」という書き下ろしマンガが収録されていたりするんで、絶対に「買い」です‼️

<追記>
その後さらに3回見て、合計4回鑑賞。改めて真の傑作であると確信。特に2回目の鑑賞時はラストで号泣してしまいました。当然のようにスコアは5.0に変更。大好きな作品になりました。
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