【ドン底を力に】
「ビッグ・シック」の"マイケル・ショウォルター"監督と、"クメイル・ナンジアニ"主演の最新作だ。
"破局寸前"のカップルが、突如"追われる身"になるという、「ビッグ・シック」とは打って変わって、エキサイティングなラブコメになっていた。
とても手頃な時間に観れるという事もあり、とても早く終わったように感じた。もっと盛り上げても良かったのではないか?と疑問に思うくらい、スラスラスラ~と事が進んでいく。
この映画で盛り上がるのは、終盤。船着き場での緊迫の"処刑されるか否か"の瀬戸際のシーンだ。
何十年ぶりに観たなと思うくらい、あのシーンはハラハラドキドキものであった。
この作品で主題として当てられているのは、どうやら「人種差別」らしいが、それもあっという間に、無きものにされていた。こちらももっと盛りに盛っていたら、更に面白い作品になっていたかもしれない。
何はともあれ、そんな考えを抜きにしたら、この作品は"手軽に楽しめるラブコメ"として観れるかもしれません。
納得がいかなくても、相方と口論は、くれぐれもしないように……。