このレビューはネタバレを含みます
山下拓郎（役所広司）が、浮気した妻を殺し、服役し、出所したものの、それを引きずって、うなぎとしか交流できなくなる。そして、でも、世のしがらみから死のうとした服部桂子（清水美沙）を救ったことから、生きることへの希望を見出していく。
山下拓郎は、他人の子であっても、自分の子として育てようとする、どんな状況でも生きて行こうとする彼の姿勢を出せるように。
人間に希望を与えるかのようなファンタジーだと思った。強引な幕引きもあるけれど、一本筋が通っているから納得できるだろうと思った。
役所広司が秀逸だし、「すばらしき世界」のように、刑務所帰りの男を、本当にそうだと思える位に、刑務所で身に着けた不自然なしぐさを、自然に演じていた(2022.4.2)。
