真っ黒こげ太郎

ソー:ラブ&サンダーの真っ黒こげ太郎のレビュー・感想・評価

ソー:ラブ&サンダー(2022年製作の映画)
4.0
”ソー”グッドな神バトル開幕!!!

全ては、”神”頼み!!!

最後にもう一度、その”愛(ラブ)”を信じて――――。




「エンドゲーム」の後、GotGの面々と共に惑星を飛び回り、身体を鍛え直し、大活躍していたソー。
しかし、戦いの中で両親や兄弟や家臣や故郷を失い、恋人とも別れていた事から、心の中に孤独を抱えていた。

そんな中、宇宙中の神々が神殺しのゴアによって次々と殺される事件が発生!!
ゴアはかつて崇めていた傲慢な神によって、娘共々見捨てられた事から神を恨むようになり、神殺しの暗黒剣ネクロソードで殺戮を繰り広げていたのだ。
ゴアの魔の手は新アスガルドにまで伸び、とある目的の為に子供達が一気に誘拐されてしまう。

ソーは子供達を救うために、ムジョルニアの力を得て新生マイティ・ソーとなっていた元カノのジェーンや、新アスガルドの王となったヴァルキリー、そして戦友のコーグと共に、神殺しのゴアに戦いを挑む!!!

だが、久しぶりに再開したジェーンはある重大な秘密を抱えていて…。




MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の29作目。
「バトルロイヤル」に引き続き、タイカ・ワイティティ監督のライトなノリで送る「マイティ・ソー」シリーズ四作目。

まず、またしても更新が停滞しまくってしまい申し訳ありません!!!
またしても持病が悪化して痛みでモチベーションが行方不明になり、映画鑑賞やコメント返信が途絶えてしまいました…。
生死に関わる病気とかじゃないし、最近リハビリしてますが…ごめんなさい、まだまだ痛ぇっす!!!

幸い、リハビリやストレッチとかで痛みを抑えられてるし、今月は近所で見れないと思っていた某スプラッター映画の劇場公開もあるので、少しずつではありますが更新を再開していきたいと思ってますので、宜しくお願いします。


という事で、久々のレビュー復帰作はMCUの最新作!!!
最近になって新しい作品の情報が一気に押し寄せてきて、ますます盛り上がりを見せてるMCU界…ですが。

…復帰早々に毒を吐いて申し訳ないが(爆)正直、好みじゃないCGアクションの為に血を吐きながら続ける悲しいマラソンを繰り返すのも疲れたので、そろそろ頃合いを見て卒業したいと思ってたりします。
だってCGビームエフェクト重視の泥臭さやコクのないアクションばかりだし、監督もアクション畑じゃない人ばかり持ってくるから恐らく今後も望むようなアクションが出てくる可能性は限りなく低いし。
(新生キャプテンアメリカの監督の過去作、トランスワールドアソシエイツ配給だぞ!?大丈夫か!?w)
ドラマ版も追うのめんどくさいし、その為にドケチな連中の配信サービスに加入するのも癪だし。

そんな訳でファンの方々には申し訳ないのですが、頃合いを見て劇場鑑賞は打ち止めにしようかと。
今後は気になった作品だけ見に行って、後はレンタルが再開された暁にでものんびり見ようかなと。

ディスニー、何時か再開しろよ、レンタル。
DVD出してレンタルショップに並べろよ、ドラマシリーズとかも含めて。
…ついでにプレデターの新作も何時の日かレンタルショップに並べろよ!!!!!!
いいか!!!!!!絶対やぞ!!!!!!!



さて、この時点で前置きが滅茶苦茶長くなってしもうたが、しめやかにレビューに入らせていただく。

結論から言えば、今回もあんま期待してなかっただけに(爆)、思っていたよりは楽しめたかな。
俺みたいに変なこだわりがあっても無くても、普通にエンタメ大作として楽しめると思う。

今回は既存のメンバーのお話という事で、レンタルを行っていた「エンドゲーム」までハマってた人でも入りやすい内容。
序盤からノリの良い展開とアクションで魅せ、2時間の尺を最後まで飽きさせない。

本作のアクションはやっぱりCGメインだけど、斧やハンマーや剣を振るう物理的なアクションが多めなので、思ったりより楽しめる。
私的には冒頭のアクションシーンが好きで、ヴァンダムさんオマージュな開脚や回し蹴りシーンがあるのが嬉しかった。
クリス・ヘムズワースさんのムッキムキでキレッキレな身体も相まって、アクションにしっかりとパワフル感を感じられました。
(他の主演陣もしっかり動けてました。)

お話は、相変わらずコメディ要素押しな明るいノリ。
しかし、前作の「バトルロイヤル」の時もそうだったのだが、明るいノリして結構洒落にならないハードな展開も盛り沢山。
神様に裏切られ悪落ちするゴアの場面は「そりゃあんだけボロクソに舐められたら悪落ちするわ」と言わんばかりの暗い話だし、ジェーンが抱える問題もメチャクチャ重たい。

…そもそもソー自体、親族仲間友人恋人故郷、ごっそり失ってますからね。
オマケに恋人のジェーンと再会してヨリを戻せそうな土壇場で、ジェーンのあの問題が明らかになる。
「シビル・ウォー」といい、「インフィニティ・ウォー」といい、「ノー・ウェイ・ホーム」といい、MCU制作陣は鬼か!!!!

しかし、本作の根幹にあるのは「愛」。
最後の最後でソーはジェーンへの”愛”を選び、その”愛”からゴアも本来持っていて失ったはずの”愛”を取り戻し救われ、最後の最後でまた神様を信じる事が出来た。(しかも今度は信じるに値すべき、正義の神様だもんね。)
ラスト、ソーはまたしてもアレコレを失ったけど、その分守るものができた。
この”愛”によって救われる展開は、多少の展開の強引さはあれど、優しさを感じ爽やかな余韻を残す、良い展開だったと思う。



ただ、基本はノリと勢いで進む展開なので、話の中に「なんで?」って思っちゃうような場面もチラホラ。
後、ギャグシーンは私的にはおもろかったけど、余りにもギャグ率が多いので内容が軽く見えてしまうかも。

後、細かい所で言えば後半のアクションはもっと明るい場所で展開して欲しかったかな…。


という事で、何だかんだ言いながらも、何だかんだで楽しめた。
アクションもしっかりしてるし、ノリも良いし、グッと来る展開もあり、エンタメ大作としては存分に楽しめるだろう。



さて、もう追いきれない!と断言したMCUだが、一応初期のキャストの締めの物語は幾つか描かれるみたいなんでね。
一応、初期メンバーの話が一区切りするまでは付き合ってあげましょう。(偉そうに)


Next→  「ブラックパンサー ワカンダ・フォーエバー」。

前作主人公を演じたチャドウィック・ボーズマン氏が癌で亡くなり、主役不在の中で描かれるまさかの続編。
撮影途中どころか撮影が始まる前に主演が亡くなり、普段なら使われるであろう代役やCG復活なども無しで描かれる、ブラックパンサーの物語。

果たして、どうやって物語を描くのか。