真世紀

ハロウィン KILLSの真世紀のレビュー・感想・評価

ハロウィン KILLS(2021年製作の映画)
3.4
前作直後からの続編。ジェイミー・リー・カーティス演じる祖母ローリー、娘、孫の三世代でようやくトラップだらけのローリーの屋敷に封じ込めて火を放ち、マイケルに引導を渡したと思いきや、消防隊が到着。折角追い込んだマイケルを解き放ち、そして、犠牲に。放水直撃でも倒れないんだからかなわん。

マイケルの徘徊、大量虐殺勃発を知って立ち上がったのが街の皆さん。なんと前作どころか、これまでのシリーズ中の生き残りをよくもまあかき集めたという面々。かつての子どもがいいおっさんになってたり、一応、過去描写などでこのキャラですよと丁寧に示してくれるんだけど、ぶっちゃけ、ハロウィン、ロブ・ゾンビ版とか何作もあって、前作もおさらいしないで臨んだこともあり、そういや、ジョシュ・ハートネットが演じてた息子が出てきた一作とはつながってないのかとか頭の中がこんがらがってくる。マイケルの生家に住んでる同性カップルのビッグ・ジョン、リトル・ジョンもレコードに聞き入ったりてな生活描写に割かれている時間が長くて、あれ、この人たちわざわざ知っていてここに住んでるようだし、過去の作品とゆかり?とついつい気を取られる。

そんな方々が過去の因縁や抱いてきた恐怖を振り払わんと自警団化、よせばいいのにマイケルを殺りに行く。この展開は議事堂襲撃事件まで行き着いてしまった現代のアメリカの空気を反映してるんだろうな。この民衆の暴走が本作のテーマに。

三部作ラストとなる次の作品だが、マイケル、いよいよ人間離れに拍車がかかり、果たしてローリーとの最終決着は着くのか。
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