GijoeGo

スノーベイビーのGijoeGoのレビュー・感想・評価

スノーベイビー(2019年製作の映画)
3.5
3D映画を探していて本作を発見。
ドリームワークス特有の大雑把な設定が悪い方に触れた様な気がする。

とにかく行き当たりばったりな展開を力業でくぐり抜けるのが古さを感じる。
プロットがE・Tまんまなのだ。それをイエティに置き換えて今風のセンスと中華風の味付けをして最新CGで仕上げた印象。

それでも一定の面白さがあったので時間泥棒にはならなかった。
特にエンドロール後のカットは泣ける。

中国で捕われた幼いイエティを少女達がエベレストへ送り届けるという無謀過ぎるお題をクリアするには多少の無理は付き物なのでこうするしかないのも納得いく。

しかしイエティがスーパー超能力者過ぎるのでそもそも別のお話をイエティに置き換えたんじゃないかと勘繰ってしまう程の超ご都合主義。
何かピンチになったらスーパーパワーを発揮して難を逃れる連続なので途中から観る側の温度がエベレストへ行くに従い冷めていった。

キャラデザは完全に中華マーケットを意識しているのかちょっとクセが強めで馴染みにくい。
どんな時も緊張感の無い白痴に見える少年が特に厳しいものがあった。コメディリリーフのつもりだろうが自分にはキツかった。
その保護者的な従兄弟も、当初いけすかない見栄っ張りなイケメンだったがこの旅で1番の成長株だったのは意外で良かった。

ヒロインは何故か家族や周りから孤立して旅の資金集めに奔走してるのも謎で、別に隠さずバイトをしても良かった様な気がする。

ヴィラン的な人もズーラシアっぽくて良かった。

ロケーションが多岐に渡り中国大陸を股にかけるのでどの位正確か分からないが、背景美術の描写が美しく奥行きもあり3D映えしていた。

バイオリンでの攻撃はいささかチート過ぎるが曲が良かったのでカタルシスがあった。
主人公の髪の艶が綺麗でこだわりを感じた。
肝心のイエティの造形は可もなく不可もなくという感じだが赤ちゃんのわりに低音ボイスでゴリラやトトロっぽい感があってイマイチ。

恐らく国境や人権問題等はらんでいる地域もあの辺ぽいのでそこら辺も攻めた内容にするとディズニーを抜く日も近いだろうがディズニーは実写版ムーランでやらかしてるっぽいので五分五分か?
GijoeGo

GijoeGo