ベビーパウダー山崎

ケイトのベビーパウダー山崎のレビュー・感想・評価

ケイト(2021年製作の映画)
2.5
なぜだかちょくちょく作られる日本を舞台にしたNetflixアメリカ映画。バーニラ♪バニラ♪の宣伝トラックから始まりビルに映し出される巨大動画広告、アニメ、コスプレ、ゲーム、やくざ、能、入れ墨、銭湯、ゴールデン街。外国の作家がイメージするニッポンはどれだけアップデートされても結局は『ブレードランナー』と『ブラック・レイン』。深堀りせず、異文化の表層だけをすくい取って『ジョン・ウィック』風のアクションでまとめた金のかかったVシネ。
ほぼほぼCGとセットじゃないかな、実際に日本での撮影ってメアリー・エリザベス・ウィンステッドが新宿を走り回っていたシーンぐらいだと思う(おそらく日本滞在2日ぐらい)。國村隼の親分、浅野忠信のチンピラは無難。浅野の彼氏、雅-miyavi-の役は『GONIN』のモックンが元ネタなんだろうか。女性一人でヤクザ(男社会)に殴り込みなら、せめて藤純子の任侠映画ぐらい勉強してから撮ってほしかったような気はした。