やまぞう

海辺の映画館―キネマの玉手箱のやまぞうのレビュー・感想・評価

3.0
名匠・大林宣彦監督の遺作は、故郷の広島 尾道を舞台に、監督の「反戦」「厭戦」の思いが詰まった作品である。

であるが、スンナリと描かないのが、大林宣彦監督である。

サイレント・モノクロ・オプチカル合成、
ミュージカル・時代劇・SF…と、様々な手法やテイストで描かれる、まさにキネマの玉手箱。
つーか、カオス。
一体、大林監督の頭の中はどーなっとるんじゃ?こんな脚本演出は誰も思いつかんわ。

『HOUSE ハウス』とか尾道3部作はじめ、大林監督作品を観ている人はより楽しめるとゆーか、理解が深まるかも。

名匠の最期を飾るに相応しい、豪華キャスト、映画愛と平和の願いに溢れた作品であった。
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