ゴン吉

王と道化師たちのゴン吉のレビュー・感想・評価

王と道化師たち(2019年製作の映画)
4.0
王たちの悪事を暴く道化師たちの奮闘を描いた韓国の時代劇コメディ作品。

首陽は謀反により甥を殺して王位に就くが、その模様を「六臣の忠」に記されたうえ、道化師によって巷に広められてしまう。
それから10年後、首陽の腹心たちは評判を回復させるため、漫談師ドッコらによる法住寺の松の木や円覚寺の花吹雪、五大川の文殊菩薩などのイリュージョンの演出により人心を掴むことに成功する。
しかし円覚寺改築のための周辺村落の焼き討ちにより、ドッコらは自分たちの過ちに気付き、人の道理に目覚める。
そして王と対峙することを決心するのだが……  

ユーモアいっぱいで楽しめた。
多少は無理を感じるものの漫談家のドッコに加え、軽業師、人形使い、音の魔術師、絵師らによるイリュージョンが見どころです。
当時の人々の生活や仏教信仰も伺い知ることが出来ます。

この作品の元ネタは「朝鮮王朝実録」という1967巻948冊からなる実録書物に記されているようです。
「巷を騒がせた死六臣の忠信は"六臣伝"として現在も残されている。」

2021.3 韓国映画企画上映会にて鑑賞
ゴン吉

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