カズナリマン

マリッジ・ストーリーのカズナリマンのレビュー・感想・評価

マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)
4.3
ノアバームバックらしい、笑えるメロドロマ。
本作の成功は「アダムとスカーレット」という「誰がみてもお似合いの夫婦」を中心に置けたことだと思う。
どーみてもお似合いで成功者な夫婦がジワジワ染み入る意思疎通の行き違いから、壊れていってしまう。
とはいえ、二人は互いへの気持ちも残しつつ、手の中にある幸せがポロポロと壊れていってしまう様を見つめることしかできない…
ってここまで書いて思ったけど、これは男目線だからかな?女性からみたらこれは幸せが壊れる話ではなく、自分の人生を侵食していたマッチョイズムから脱出する話なんだろうか?
うーん、さすがノア・バームバック。考えさせられます。
とにかく、脇役ひとりひとりがキャラ立ち半端なくて、とくにローラダーンは秀逸!悪気はないし、プロだし、もしかしたらイイ人だったかもしれないけど、頭が良くて口喧嘩がつよかったからこの仕事になっちゃったのかも?と思われるプロの「人でなし」を最高のリアリティで演じてくれてます。
オスカー助演女優賞、あげたいなあー!