以前、『それでも僕は帰る』
という若者2人がシリア内戦を内側から
撮影したドキュメンタリーがありましたが
その映画から7年近く経ってても
一向に変わらない現状に
なす術はなく、無力感に打ちひしがれる
作品でした。
本作はさらに戦火の中で子どもを産み
もっと悲惨な状況なのが辛い。
夫は医者だったのなら
子どもを作らないようにしなかったのか?
一度トルコの義父を訪ねて
戦火のアレッポに帰る時に
なぜ子どもを置いていかなかったのか?
後半に子どもを産んだこと、
夫と知り合ったことに後悔しているけど
後悔をする前に子どもの安全を
重要視しなかった事に身勝手さを
感じてしまった。
病院を故意に狙うロシア軍にも
憤りを感じるし、
武力で制圧しているアサド政権も
非人道的な独裁者だなと。
でもアサドも負けたら処刑されるだろうから必死なんだろう。
アレッポを撤退した人達はその後どうなったのだろう。
命の危険もなく生活できているのか
祈るばかり。
唯一、顔色も悪く呼吸をしていない
赤ちゃんが産まれ必死の蘇生で
血色が戻り泣き出すシーンが
感動的でした。