ワンダーウォール 劇場版のkurageのネタバレレビュー・内容・結末

京大吉田寮をモデルにしたということで、NHKだしそこはやんわりとラブストーリーを絡めたのかと冒頭で思ったら、大間違い。
「壁を立てて知らんぷりを決め込んでしまった体制側」と「抗っても抗っても疲弊する一方、でも主張しないと全てを失ってしまう側」抗争に直球を投げかけている。
対立する同士がまともな対話ができなくなるということはどうなるのか、ということを渡辺あやの脚本は問題提起しているのだと受け取った。それも国立大、日本の最高学府とされる場所で起こっていることに問題意識を持つべきだと。
これはいま放映中の『今そこにある危機とぼくの好感度について』にもつながっているんだろう。