たなしょ

月影の下でのたなしょのレビュー・感想・評価

月影の下で(2019年製作の映画)
3.5
この映画はボイド・ホルブルックさん主演のSFスリラー映画。

映画の冒頭は2024年。オフィスの窓ガラスが割れており外は荒廃して世界の終末のような光景が広がっていた。

時は遡り1988年のフィラデルフィア。主人公の巡査は妻が妊娠しておりいつもの様に勤務に勤しんでいた。
そこに耳や目や鼻から血を出して亡くなる事件が同時多発的に起きた。
共通して首に何らかのあざが.. 捜査を進めていると又被害が発生。生きている内に聞き込みをしたが程なく死亡してしまった。
聞き込みから犯人は20代くらいの黒人女性で。青いパーカーを着て手には傷があるという。必死に探し遂に発見。容疑者を追い詰めるのだが容疑者の口から今日子供が産まれること、妻が死んでしまうことなどを話す。
そう話すと犯人は線路に侵入し轢かれてバラバラとなってしまった。
その後妻の出産を聞き病院に駆け込む。子供は無事出産出来たのだが妻は死んでしまう。主人公は絶望の縁にたたされたのであった。

時は過ぎ9年後の1997年。刑事になった主人公は9年前と似たような事件が起きたことを知る。監視カメラを見ると死んだはずの容疑者と同一の人物であった。9年前の証拠をもっかい調査すると当時の時代にはないものがあった。物理学者に聞くとタイムトラベルしてきたのではないかと..

また時は過ぎ9年後の2006年。一連の事件の沼にハマってしまった主人公は私立探偵となり事件を追う。その際被害者にはある共通点があることを知る..

また時は過ぎ9年後の2015年。主人公は謎の容疑者の正体を知り真実に辿りつくのであった..

これは未来から来た容疑者と事件を追求し真実を求める男の物語。

最初何故容疑者が未来から来てある特定の人を殺害するのか理由が分からなかっのですが話が進むとそーいうことかと..
確かに1988年の時から伏線があったことに気付き納得。

現代のアメリカ社会を痛烈に描いている作品なのではないかと思います。
未来のテロリストが実際に行為を起こす前に殺しちゃえといった感じのお話なのですが殺さなくても..と思いましたがそれだと話が進まないので言わないでおきましょう。

最後にひっくり返される今作。タイムトラベルものが好きな方、SF作品が好きな方などにオススメな一作です。
たなしょ

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