てれ

きっと、またあえるのてれのレビュー・感想・評価

きっと、またあえる(2019年製作の映画)
3.8
素直で頑張り屋のアニ
底抜けに明るくやんちゃなセクサ
強烈で鋭いアシッド
ママっ子の男の子マミー
煙草をふかす姿に哀愁漂うデレク
お酒大好きオジサンへべれけ
リケジョで高嶺の花のマヤ
ツンデレなの?と言いたくなるラギー

ひとりひとりのキャラクターがいとおしく感じる。学園ものって普段観ないので新鮮な気持ちで観られた作品だった。自分が高校生の今、観て本当に良かったと思う。

「負け犬でも負け犬なりに頑張れよ」とベタな応援をするのではなく、「負け犬だと思うのは辛いよね、否定はしないよ、でもこういう生き方もあるんだよ」と手を差しのべてくれるような語り口で教えてくれるのが泣けてしまう。

主人公アニ役のスシャント・シン・ラージプートの眩しい笑顔が頭から離れない。6月の訃報からずっと悲しみを抱えていたけれど、スクリーンで会えた。弔いの言葉ではなく、素敵な演技を見せてくれてありがとうという感謝の言葉を彼におくりたい。
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